牛乳はインドで売れるのか?インド酪農業界を知る
牛乳はインドで売れるのか?インド酪農業界を知る
ここ数年、モディ首相政権下において、民間の酪農会社は生乳調達ネットワークの構築、液体ミルクや付加価値製品のマーケティングに注力しています。生乳取扱量に占める民間企業の割合は、協同組合部門を上回る水準に達しています。工業用製品の市場ニーズが高まっていることから、生産と消費サイクルが加速化してきました。
インド酪農産業の実態
🐮インドにおける生産量は約1億8800万MT(民間企業が国内の乳製品加工能力の6割を占める)*2019-2020年の年間データ
🐮 乳製品産業は過去5年間で12%まで上昇
🐮 農業関連製品として最終市場価値の80%が農家に分配され、農村世帯収入のおよそ3分の1カバー
比較データ
🐮酪農製品加工35%に対し、果物・野菜製品加工は3から5%程度
🐮バター、ギー、脱脂粉乳、凝乳、クリームなどの乳製品を合計1億8700万ドルで輸出*2019-2020年の年間データ
乳製品業界の課題は、製造供給側の品質と量を維持することです。乳製品には多面的なサプライチェーン・オペレーションと、鮮度と安全性を確保するための綿密な物流機能が必要です。
インドで高い成長が見込まれる市場は、インフラや消費者意識が最も発達していない市場であることは間違いないです。デリー、ムンバイ、バンガロールなどの大都市では、付加価値提供が求められています。競争が激化し、24時間体制でのイノベーションが必要となっています。
乳製品加工業者にとって、価値の創造には多くの障害が伴います。
乳製品分野で成功するための鍵は、成長と利幅の確保です。インドで24時間体制でイノベーションを起こすには、乳製品市場のエコロジー(市場の独自性)と物流の知識を理解することが必要です。
Reference:
Manohar, A. (2021). The Indian Dairy Landscape. Retrieved from https://www.investindia.gov.in/team-india-blogs/indian-dairy-landscape
Kumar, J. (2019). India: 126% growth in dairy exports. Retrieved from https://www.dairyglobal.net/industry-and-markets/market-trends/india-126-growth-in-dairy-exports/
Anand, R., N. Kumar and V. Tulin (2016), ‘Understanding India’s Food Inflation: The Role of Demand and Supply Factors’, IMF Working Paper, WP/16/2.
Statistics New Zealand. (2018). Indian ethnic group. [Data Set]. Retrieved from https://www.stats.govt.nz/tools/2018-census-ethnic-group-summaries/indian
Fortune, A. (2020). Alliance Group to grow presence in the Indian Market. Retrieved from https://www.foodnavigator-asia.com/Article/2020/02/03/Alliance-Group-looks-to-grow-presence-in-the-Indian-market#