【仕事の金言】インド人とのコミュニケーションで気をつけるジェスチャー

Apr 28, 2025By Raful M
Raful M

はじめに:ラフルからのアドバイス


インドでは、言葉以上に“ジェスチャー”が重要。会議や契約の場面でも、ちょっとした身ぶりひとつで印象が大きく変わります。今日は、実務で使える非言語コミュニケーションの金言をお届けします。

インドで必須のジェスチャー5選

1. 首の横揺れは「YES」のサイン

インド人が首を横に小刻みに揺らす動作は、「了解」「同意」「共感」を意味します。こちらの記事にわかりやすい動画付き説明が書いてあります。ソース:Gigazineより

日本の縦振りとは逆なので、見逃さないでください。

使える場面:
会議で「この案で進めますか?」/質問に「大丈夫です」と答えるときなど。
注意点:
表情とセットで判断を。誤解を避けるために確認も有効。

2. 左手は「不浄」の手

左手は“トイレ後”の用途に使うため、非公式には不浄と見なされます。
物の受け渡しや食事中のやり取りは、右手のみがマナーです。

使える場面:
名刺交換/食事中のやり取り
例外:
頭や神聖な物への接触では両手が許容されます。

3. 指差しは手のひらを添えて優しく

人や物を示すときは、指先だけでなく“手のひらを上に向けて”示すと好印象。
日本のような直接的な指差しは、「挑戦的」と受け取られることも。

使える場面:
会議室案内/メニューを紹介するとき

4. 「結構です」は手のひらを前に

手のひらを軽く前に出しながら首を横に振れば、相手への「結構です」の意思表示に。

使える場面:
サービスを断る/謝罪を受けながらやわらかく断りたいとき

5.  ナマステ(合掌)は信頼のしるし

両手を胸の前で合わせ軽く頭を下げる「ナマステ」は、ビジネスでも使える丁寧な挨拶。
肩書や宗教を問わず、対等で敬意あるコミュニケーションが可能になります。

使える場面:
初対面/緊張を和らげたいとき

絶対に避けるべきジェスチャー3選

1、小指を立てる

インドでは、小指を立てる仕草は「toilet(お手洗い)」のサインとして知られています。
日本では無意識に指が立ってしまうこともありますが、ビジネスの場では避けるのが賢明です。

NG例:
 ペンを持ったとき、コップを持ち上げたときなどに小指が立ってしまう
アドバイス:
 特にフォーマルな場面では、「指の形」にも気を配りましょう。写真撮影時にも注意。

2、親指を立てる:場合によっては“挑発”と誤解されることも

親指を立てる「サムズアップ」は、欧米では“Good”の意味ですが、インドの一部地域(特に農村部や年配層)では侮辱的・乱暴なジェスチャーと捉えられることがあります。

リスクが高い場面:
 目上の人・公的機関・交渉時など、緊張感のある場面
代替表現:
 「Thank you」「OK」の意思表示は、言葉や軽い頷きで伝える方が無難です。

3、手のひらを正面に向ける:NOの強調 → 侮辱に変わる

相手に手のひらを向けてピシャリと止めるような仕草(Stop gesture)は、強い拒絶や侮辱と受け取られる場合があります。
特に車の運転手やサービススタッフに対して行うと、無礼だと感じられやすいです。

例:
 「もういいです」と伝えたくて手を差し出す → 怒らせてしまうことも
丁寧な代替策:
 軽く会釈しながら「No, thank you」と口頭で伝えるのが安全です。

ビジネスシーンでの応用テクニック

インド人とのビジネスでは、ジェスチャーのちょっとした工夫が信頼や成果に大きく影響します。以下は現場でよく使われる3つの「非言語コミュニケーション応用テクニック」です。

1、交渉中の“首の横揺れ”は、「共感+条件変更」のサイン

インド人が会話中に首を左右に小さく揺らしながら「難しいですね」と言う場合、
それは単なる「NO」ではなく、「共感しているが、そのままでは合意できない」という柔らかな意思表示であることが多いです。

✅ 意味合い:×「断固拒否」 → ○「話はわかる、でも要調整」
💡 対応法 :「では、AではなくBの条件ならどうでしょう?」など代案を提示すると、交渉が前進しやすくなります。
⚠️ 注意  :“YES or NO”で単純に受け止めず、相手の表情やトーンも合わせて観察するのがコツです。


2、プレゼン時は「掌で包むように」指示すると丁寧な印象に

プレゼンや会議で資料を指し示す際、指1本でピンポイントに差すよりも、手のひら全体を使って包み込むように示す方が、丁寧かつ敬意ある印象を与えます。

✅ 効果  :資料や内容に対して**「価値を置いています」という態度**が伝わる
💡 応用場面:重要資料の提示/役職者への提案/共同作業時の協調演出
⚠️ 注意  :指を突きつけるような仕草は、上から目線や攻撃的に受け取られる場合があります。


3、 謝罪・感謝の気持ちは「右手を胸に+軽く会釈」で誠意が伝わる

インドでは、言葉だけでなくジェスチャーを通じた感情表現が重視されます。
「すみません」「ありがとう」などの場面では、右手を胸に当てて軽く頭を下げると、誠意と敬意が自然に伝わります。

✅ 文化的な背景:胸=心を意味するため、「心からの気持ち」を伝える動作として好まれる
💡 効果的な場面:誤配送・スケジュール変更のお詫び/配慮や気遣いへのお礼/対面での挨拶や別れ際
⚠️ 注意    :あまり深く頭を下げすぎると「不自然」に見えるため、ジェスチャーは軽やかにがポイントです。

インド人とのジェスチャーコミュニケーションQ&A

Q. 誤ったジェスチャーをしてしまったら?
A. 即座に「Sorry, I’m still learning Indian culture!」と笑顔で謝罪。
インド人は寛容なので、誠意を見せれば問題ありません。

Q. ジェスチャーが通じない時は?
A. 「Could you explain this gesture?」と直接質問。
インド人は文化を説明するのが好きなため、会話が弾むきっかけに。

まとめ

インドのジェスチャーは、「右手優先」「間接的な表現」「表情の豊かさ」がキーポイント。
「違いを楽しむ姿勢」さえあれば、ジェスチャーの誤解も関係強化のチャンスに変わります!

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