【仕事の金言】インドの要人もトランプとイーロンのように仲違いしている?
「仲良しから仲違い」はインドにもある
みなさん、こんにちは!インド人のラフルです。
今日は「インドの要人もトランプとイーロンのように仲違いするのか?」というテーマで、インド社会やビジネスの人間関係について考えてみたいと思います。アメリカのトランプ元大統領とイーロン・マスク氏のように、最初は蜜月だったのに後に公然と対立する――そんな関係は、実はインドの歴史や現代にも見られます。
歴史的・現代的なインドの「蜜月→決裂」エピソード
1. インディラ・ガンディーとジャヤプラカーシュ・ナラヤン
インディラ・ガンディー(元首相)とジャヤプラカーシュ・ナラヤン(社会運動家)は、元々はインド独立運動の同志として親しい関係でした。インディラ政権の強権化(特に非常事態宣言=エマージェンシー期)をきっかけに激しく対立し、ナラヤンはインディラ政権打倒運動の象徴的存在となりました。
この対立は、インド現代史で「友から敵へ」の代表的な例です。

2. ナレンドラ・モディとアドバニ
ナレンドラ・モディとラール・クリシュナ・アドバニの関係は、インド現代政治の中でも特に象徴的な「師弟から対立」への変化として知られています。
モディは若い頃からヒンドゥー至上主義組織「民族義勇団(RSS)」で活動し、インド人民党(BJP)に入党。アドバニはBJPの創設メンバーであり、長年にわたり党の顔として君臨してきました。モディがグジャラート州首相に抜擢されたのも、アドバニの強い後押しがあったからです。
しかし、モディがグジャラート州首相として経済成長を実現し、党内外で存在感を急速に高めると、状況が変わります。2014年の総選挙を前に、BJP内で次期首相候補を誰にするかが大きな争点となり、アドバニは当初モディの抜擢に消極的でした。党内の若手や州組織の多くがモディ支持に傾く中、アドバニは党の「顧問」的な立場に追いやられ、実権を失っていきます。
この過程で、師弟関係だった二人の間には明確な距離が生まれ、アドバニは表立った批判こそ控えたものの、モディ政権下で党の決定に異議を唱える場面もありました。結果として、モディがBJPとインド政界の主導権を完全に握る一方、アドバニは「長老」として名誉職に退き、かつての影響力を失う形となりました。
この一連の流れは、インド政界における世代交代と権力闘争、そして「蜜月から決裂」への典型例といえるでしょう。

3. インド財界の「兄弟喧嘩」:アンバニ兄弟
ムケシュ・アンバニとアニル・アンバニ(リライアンス・グループ)は、父親の死後にグループを分割し、当初は協力的でしたが、その後激しい経営権争い・訴訟合戦に発展しました。
ビジネス界の象徴的な兄弟対立です。
対立を回避するためにできること
インドの人間関係は「信頼」と「対話」がカギ
インドのビジネスや社会では、信頼関係が非常に重視されます。たとえば、インド人はとにかく電話が多い!メールよりも「直接話す」ことで信頼を深めようとする文化が根付いています。これは、何かトラブルや誤解が生じたときも「まず直接話して解決しよう」という姿勢につながっています。
でも、どんなに信頼があっても、意見や利害がぶつかれば仲違いは起こります。インドの要人同士も、最初は協力していたのに、途中で価値観や目標がズレて対立することは珍しくありません。むしろ、こうした「ぶつかり合いの中でこそ新しい道が生まれる」と考えるのがインド流かもしれません。
仕事の金言:「意見が違うのは当たり前。大事なのは対話を続けること」
インドでもアメリカでも、人間関係に「永遠の蜜月」はありません。意見が違えばぶつかるし、時には仲違いもします。でも、インド流の仕事術で大切なのは「対話を止めないこと」。たとえ対立しても、電話でも直接でも、とにかく話し合い続けることで、また新しい信頼や協力関係が生まれるのです。
まとめ
インドのビジネス文化では「直接話す」「信頼関係を築く」ことが最重要
仲違いしても、対話を続けることで新しい道が開ける
みなさんも、インド人と仕事をする時は「意見が違って当たり前」と構えて、たとえ対立しても電話一本で対話を続けてみてください。それがインド流「仕事の金言」です!
ナマステ!
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