大阪府の化学・素材企業よ、インド市場で飛躍せよ!~成長を掴む実践ガイド~

Aug 26, 2025By Rie Ohno
Rie Ohno

はじめに:大阪府の化学・素材産業とグローバル展開の重要性

大阪府は、その長い歴史と豊かな産業基盤の中で、化学・素材産業において確固たる地位を築いてきました。
高い技術力とイノベーションは脈々と受け継がれ、世界に誇る独自のニッチ技術を持つ中小企業も少なくありません。関西圏の産業クラスターとして、企業間の活発な連携も強みです。

しかし、国内市場はすでに飽和状態にあり、原材料価格の変動、人手不足、海外企業との競争激化、さらには国際情勢リスクによるサプライチェーンの混乱など、多くの課題が企業成長の足かせとなっています。


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これらの課題を克服し、新たな活路を切り拓くためには、リスクを分散しつつ持続的な成長を実現することが不可欠です。
その答えの一つが、急速に成長を遂げる「インド市場」なのです。


1.なぜ今、インドなのか? インド市場の魅力と日本の技術との親和性

インドは購買力平価ベースで世界第3位の経済大国に成長し、今なお高い経済成長率を維持しています。
人口14億人超、特に若年層の多さは、今後の旺盛な消費と豊富な労働力を意味し、化学・素材産業にとっても大きなチャンスを秘めています。

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▶️なぜ起業家たちはインド市場に注目しているのか

2. インド市場が化学・素材企業を惹きつける理由

2.1 インフラ整備の加速による建設資材需要の拡大

インド政府はGDP成長の基盤としてインフラ投資を位置づけ、「国家インフラパイプライン(NIP)」を策定し、2030年までに数百兆円規模のインフラ整備を進めています。道路・鉄道・港湾・空港・電力網などの整備は、都市化の進展や物流効率化に直結するため、国家的な優先課題となっています。


こうした大規模プロジェクトにおいては、セメントや鉄鋼だけでなく、耐候性のある塗料・接着剤・樹脂製品といった化学素材が不可欠です。特に、モンスーン気候に耐えうる長寿命素材は現地では調達困難であり、日本企業の技術力が強く求められています。
今後10年以上にわたり建設資材需要は拡大が見込まれており、日本企業にとっては長期的かつ安定した成長市場といえます。

 
2.2 自動車・家電産業の発展と高機能素材ニーズ

インドの自動車市場は年々拡大しており、特に二輪車では世界最大規模、四輪車市場でも急成長を遂げています。加えて政府のEV普及政策により、バッテリー関連素材や軽量化部品の需要が急増中です。
家電市場も同様で、都市部での所得向上や農村部への電化拡大を背景に、冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの需要が右肩上がり。耐熱性・省エネ性能を支える素材や部品は、現地メーカーにとって差別化の要素となります。
日本企業が得意とする高機能樹脂、特殊ゴム、フィルム、絶縁材などは、品質や信頼性を重視するインド企業からの期待が大きく、国際競争力強化の切り札になり得ます。インドの産業発展を後押しする形で、日本企業が共に成長できる分野です。

2.3 医薬品・ヘルスケア市場の拡大

インドはジェネリック医薬品で世界シェアの2割以上を担い、米国や欧州に大量輸出しています。加えて、国内市場も医療アクセス改善や所得増加を背景に急成長しており、今後10年で2倍以上に拡大すると予測されています。
この成長は、医薬品原料(API)や中間体、診断薬、医療機器用素材といった分野での需要を生み出しています。特に高純度・高安定性を持つ原料やファインケミカルは、現地企業が不足している技術領域であり、日本企業が強みを発揮できる分野です。
日本の合成技術や品質管理ノウハウは、インド製薬業の国際競争力をさらに高めるために不可欠であり、協業や供給契約を通じたビジネス展開に大きな可能性があります。

 
2.4 環境規制強化に伴うエコ素材需要

インドでは深刻な大気汚染・水質汚染問題を受け、環境規制が強化されています。自動車分野では欧州基準並みの排ガス規制(BS-VI)が導入され、プラスチック廃棄物規制や再生可能エネルギー普及政策も推進中です。

こうした背景から、VOC低減型塗料や接着剤、再利用可能なプラスチック、再エネ関連の高機能フィルター素材などの需要が拡大しています。
日本企業の環境技術は、インドの規制対応やサステナブル経済への転換を支える大きな武器となります。エコ素材分野は今後、最も高い成長が見込まれる分野の一つです。

3. インド進出を成功に導く実践的アプローチ

3.1 市場理解とパートナー選定

インドは文化・言語・商習慣が多様で、地域ごとに需要や規制が大きく異なります。徹底した市場調査を行い、進出先の地域特性を理解することが不可欠です。
その上で、代理店や販売パートナー、あるいは合弁事業など、自社に最適なパートナーを選び、信頼関係を構築することが成功の鍵となります。共同開発や技術提携によって、現地ニーズに応じた製品展開も可能になります。

 
3.2 製品・技術の現地適合

日本の製品は高品質で評価されますが、そのままでは価格が高く、インド市場のニーズに合わないことも少なくありません。現地仕様に合わせたスペック調整や、コスト競争力を持つ製品ラインの追加が求められます。
ただし「安さ」だけで勝負するのではなく、日本の技術力を生かした独自の付加価値を前面に出すことが重要です。例えば「環境対応」「耐久性」「安全性」といった価値を明確に示すことで、価格競争を回避しながら優位性を確立できます。

3.3 人材育成と組織構築

インドで事業を進めるには、現地人材の採用・育成が欠かせません。単に日本式を押し付けるのではなく、現地の文化や働き方を尊重し、双方が融合した組織文化を築くことが望まれます。

また、現地法人設立駐在員事務所の設置など、事業規模に応じて適切な形態を選択する必要があります。弁護士や会計士との連携によるリスクマネジメント体制の構築も忘れてはなりません。予期せぬトラブルへの備えが、長期的な成功を支えます。

3.4 ブランド確立と情報発信

展示会や商談会への出展は、インド市場でのプレゼンスを高める絶好の機会です。加えて、デジタルマーケティング、とりわけSNSは若年層の多いインドで非常に効果的なチャネルです。
「メイド・イン・ジャパン」のブランド力を前面に打ち出し、品質と信頼を訴求することで、競合との差別化を図ることができます。単なる製品供給ではなく「信頼できるパートナー」として認知されることが、長期的な成長に直結します。

4. インド進出成功・失敗事例から学ぶ教訓

4.1 大阪企業の進出事例

オー・ジー株式会社
化学素材専門商社として、道路舗装事業を行うニチレキグループと合弁会社を設立。急拡大するインフラ需要に対応し、現地化戦略を推進した典型例です。

住友化学株式会社
早期にインド子会社を設立し、さらに現地企業をM&Aで取り込み、農薬事業を強化。長期的な視点での投資と現地化によってプレゼンスを拡大しました。 

4.2 成功事例に学ぶポイント

合弁・M&Aによる現地化の徹底
単なる輸出ではなく、現地企業と組み、長期的に市場に根付く戦略が成果を生みます。

ニッチ市場への深耕
農薬や道路舗装のように特定分野に集中し、現地特性に合わせて展開することで差別化に成功しています。

4.3 インド進出を失敗しないための回避術

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代表的なリスクは「事前調査不足」「文化の違い」「法規制の変動」「サプライチェーン課題」。
これらを避けるには、最新情報の収集、信頼できる物流・調達網の確保、複数ルート構築などが必要です。

 
まとめ:大阪府の化学・素材企業がインドで輝く未来へ

大阪府の化学・素材企業が持つ高度な技術力は、急成長するインド市場で強く求められています。
国内市場の限界を超えるためには、インド進出は極めて有力な選択肢です。

もちろんリスクは存在しますが、事例から学び、戦略的に現地化を進めれば、それらは大きな成長機会に変わります。

ここまで見てきたように、成功には現地に精通した専門的サポートが不可欠です。
株式会社インドは、市場調査から戦略立案、法人設立、マーケティング、法務・労務・会計支援まで一貫してサポートします。
インド市場での確かな第一歩を、共に踏み出しましょう。

「まず何から始めればいいのか知りたい」
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参考URL:

市場調査サービス https://indo1985.com/service-service-detail-02
現地法人設立サービス https://indo1985.com/incorporation
営業代行サービス https://indo1985.com/sales-outsourcing

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